弊社社員が日々の出来事をブログで綴ります。
弊社社員が日々の出来事をブログで綴ります。

トリムタブ

社員ブログ

17.jpg

最近聞きかじったお気に入りワード。
 
それは「トリムタブ」
 
巨大タンカーの舵の先についている更に小さな舵のこと。
この「トリムタブ」の功用がすごい。
 
巨大タンカーの舵本体はとても大きなもので、
簡単に動かすことができるものではないらしい。
「トリムタブ」といわれる舵の先端に付いている更に小さな舵を動かすことにより
水の抵抗をつくりだし、大きな舵を小さな力で動かすことができる仕組みのこと。
 
人間社会でも同じ原理がはたらく。
 
小さな個人でも最大限の決意を持って正しいことを行えば、
人類という巨大な船を動かすことができる。
 
実例では、かつて「犯罪の都市」と言われたニューヨーク。
強盗、殺人など凶悪な犯罪が頻発し、街は荒れ果てる。
条例や罰則、取り締まりなどを強化すれども一向に改善されない。
小さな犯罪を減らしていけば、やがて大きな犯罪が減るとの仮説のもと
ブロークンウインドウ理論による街の清掃や、割れ窓の修繕、
地下鉄の落書き消しや車両デザインを犯罪が起こらないものにするなど
徹底し続けたところ、やがて「凶悪犯罪減少」という大きな舵が動き出し、
現在では80年代とは見違える都市になったとのこと。
これには宇田川信学という日本人デザイナーが一役買っている。
 
小さなことでも粘り強く続けることで大きなことができるのである。
 
そういえば「積小為大」もよく似たこと。
 
この原理・原則はいたる所ではたらいている。
職務上でも、私生活上でも。
良い方へも、悪い方へも。
このことは忘れてはならない。
 
今、私達の「トリムタブ」には何がある?
そうしてもうすぐ大きな舵が動き出しそう。
 
                   帆前昌也

Twitterでシェア
Facebookでシェア
Lineでシェア

NEW CONTENTS

最新記事