7月12日大阪証券取引所が東京証券取引所との経営統合に伴い幕を降ろす(１３４年の歴史）になり、その新聞記事を読んで非常に寂しく、又当事自分が勤務していた頃を懐かしく、 思い起しました。
商業高校を卒業と同時に証券会社に昭和３７年に入社し3年６ヶ月と非常に短い 勤務期間に経理部信用取引課と受け渡し課で仕事をしました。

未来に胸を脹らませ社会人としての第一歩を歩み出し、会社での仕事、社会人としての常識、社内での人との付き合い方、礼儀作法、等言い尽くせない程の教育して頂きました。

その頃の取引所は「場立ち」が注文を受けた銘柄を身振り、手振りにて「商＝あきない」を成立 させておりましたが平成9年12月以降オンライン化され証券取引所のシンボルでありました「場立ち」の取引は終ってしまいました。それでもオンラインとはいえ取引は残って来たのですが7月16日以降新たな役割の金融派生商品（デリバテイブ）の取引所として存続の様です。
証券取引所を中心とした北浜周辺は証券会社の街であり、当事の就職先は銀行、証券会社を中心とした就職先でしたので学校を卒業したものの先輩、同級生、後輩が各社に勤務して おり、まるで学校の延長の様に勤めておりました。ただ、仕事は非常に厳しく自分なりに勉強 して行かなければついて行けませんでしたので、学生時代より勉強したのではと思います。

会社のコード番号、事業内容把握、相場（価格）　信用取引の仕組み、証券用語等です、退社し４８年経ちますが主な会社のコード番号と事業内容は４８年経過した今でも覚えています。

勤務先は東区今橋１丁目４２番地、隣は牛鍋うどんの花菱、取引所近くの浜雀のランチ、道路 1本隔てた南側の三越百貨店の食堂　そして大蔵省と近畿財務局の監査時は毎晩遅くまでの
残業になり夜間取引所の前に出ていた屋台のラーメン、そして、阿み彦の鰻の美味しかった事。

会社には、野球部、ラグビー部、華道部（女子）のクラブが有りラグビー部に入りました。当事は 土曜は午前中勤務で午後から近くの中ノ島公園でパス、スクラム、パントの練習を、時には  他社との試合をし、主に線審の役割でしたが人数不足の時は生意気にもウイングで参加する事もありました。ちなみに靴、ジャージは会社負担の時代でした。

又、外務員(歩合）さんから角座、中座、千土地興業、映画館等の株主優待券を頂き道頓堀、千日前界隈をうろうろしていました。初任給１２５００円で、少額でしたが毎月貯金も出来それなりに遊び、仕事も自分なりに充実していた良き時代だったと思い起しています。
当事、計算は「そろばん」今は「コンピユーター」、証券会社も統廃合され昔の面影が無くなりつつあります。
このブログの作成に当たり時代の流れが思った以上に早かった事を痛感した次第です。
そして、これから先、もっと早くなるのでは。。。。。

長文申し訳ありません。
以上

取締役相談役
前垣　忠雄